緑蕪堂日記

現状を追認しない

GentooでTeXLiveを使う話

たいていのLinuxディストリビューションではTeX関係のパッケージが存在するが、残念ながら日本語ユーザーにとって満足できる代物ではない。私のような数物系の学生がWindowsに愛想を尽かし、UbuntuやなんかでTeX環境を構築する際にやってしまいがちなのは、さしあたりTeXLiveを入れた後、

sudo apt-get install texmaker emacs

とか打ってしまうパターンである。この場合、不必要なTeX関係のパッケージがずるずると芋づる式にインストールされてしまい、時間と電気とSSDの容量が無駄になる。これを回避するためにダミーパッケージを入れる事が可能だが、若干手間である。*1

これがGentooだと単に/etc/portage/profile/package.providedというファイルを作り、

app-text/texlive-2015

などとすれば十全である。注意すべきはパッケージのバージョンを指定しなければいけないこと、一行につき一パッケージしか指定できないというあたりだろう。Gentoo Wiki*2にも詳しく書かれている。